Ray、ラストライブ2Daysオフィシャルレポート掲載


(Rayさん)

 今年1月に7月開催のライブをもって歌手活動を卒業することを宣言していたアニソンアーティスト・Rayさんのラストライブ、「RAYVE FINAL」2Days公演のオフィシャルレポートが到着。初日は様々なゲストが登場しステージに華を添え、2日目はアーティスト活動の集大成とも言える内容となった。

■オフィシャルレポート

1月にアーティスト活動の卒業を発表したRayのラストライブ「RAYVE FINAL」が7月22日23日の2日間にわたって東京・文京シビックホールで開催された。
初日となった22日はゲストが出演しステージに華を添えた。
ダンサーを伴って1stアルバムの1曲目に収録されていた「Over ride」でスタート。テンポよく楽曲を披露していくRayはファン以上にステージを楽しんでいるようにも思えた。

1組目のゲストはTVアニメ「凪のあすから」の関連楽曲などを手掛けたI'veの中沢伴行。キャリアの中での影響力が大きかった作品だったという「凪あす」。ライブパンフレットには「凪あす」スタッフによって描きおろされたイラストが掲載された。
そんな話の後「凪-nagi-」「ebb and flow」「lull〜そして僕らは〜」の3曲が披露された。

続いてステージは「baby macaron」「Lovely storm」などのキャッチーで愛らしい楽曲をはさみ、呼び込まれたのはレーベルメイトのLuce Twinkle Wink☆。思い切りのよいダンスパフォーマンスが人気の彼女たちをバックに従えての「やわじゃないDID!!〜」でステージが一気にカラフルな色を帯びた。
Luce Twinkle Wink☆の9月6日発売のシングルC/W曲「Treasure」の作詞をRayが担当したことが発表されると、どこよりも早くその楽曲をRay×Luce Twinkle Wink☆のコラボレーションで披露した。

その後アッパーな楽曲たちでひとしきり盛り上がった後は、事務所の先輩であり2人でラジオ番組のパーソナリティー務めていた黒崎真音が登場。Rayの初めての印象などが語られた後、黒崎真音が作詞を手掛けた「契-この広い広い、時空を越えて-」を2人でコラボレーション。ゲストは当日までシークレットだっただけに、2人の競演を目の当たりのできただけでも満足だったファンは多かったのではないだろうか?

初日の最後にゲストとして登場したのはデビュー曲「sign」から最新曲「こゆび姫」までの間Rayの楽曲を手掛けてきたI’veの高瀬一矢が登場。

デビュー当時のレコーディングでの逸話や最新曲の「こゆび姫」の話などにファンからは笑い声が漏れるようなトークで、和やかなムードが会場を包む。「a-gain」「こゆび姫」の後に彼女の代表曲の1つでもある「楽園PROJECT」で会場を虹色に染めて本編を終えた。

アンコールでは「sign」「双翼のエトワール「My Future」を披露し初日のステージを終了。
 
2日目はRayの魅力を最大限に感じられる緩急つけたセットリストでステージを展開。
前半で印象的だったのは、ファンを着席させてのバラードコーナー。照明によって照らされた彼女の姿と歌声だけに集中できる環境になったところで、「ひかり」「Altair」「fragment love」を披露。その伸びやかで透き通った彼女の歌声と集大成ともいうべき迷いのない表現にファンは心を打たれていたであろう。
 
その後はバンドセッションを挟み、白い衣装で再び登場した彼女は「Wonderful Catcher」でファンタジーワールドにファンを誘う。
さらに後半に差し掛かり「Recall」「I'm MONSTERちゃん」「脳天KICK VOICE」などのアッパーな楽曲たちで一気にライブを加速させると、2日目本編ラストでは自身が作詞を手掛けた「星」「キミと」を披露。歌詞を書いていた時の心情や詰め込んだ思いなどを語ると、メロディーにのせてその思いを伝えた。
鳴りやまない歓声とRayを呼ぶ声に応え、再びアンコールで登場するとデビュー・シングル「sign」でダンサーとの踊りによる可愛らしいステージを展開した。その光景から、デビュー当時のことを昨日のように思い起したファンも多かったのかもしれない。

そしてアンコールもラストとなると「今日でRayは卒業しますが、今で作ってきた曲たちを引き続き愛し続けてくれたら幸せです」と言葉を残し「My Future」で幕を下ろした。

暗転した会場に響く「Rayちゃん」のコールはまだまだ鳴り止まず、ふたたびステージに登場したRay。「最後まで泣かずにしっかりと歌を届けたい」という思いで2日間のステージ上を気丈に振舞っていた彼女だが、ついに一筋の涙が頬を伝った。

「泣かずに歌えるか?ファンは悲しい顔をしてないだろうか?」そんな不安を抱えながら当日を迎えたという本音をポロリとこぼした。

それでも「ライブの最初から最後までファンのみんなの愛を感じっぱなしでした」と語ると「5年半の間支えてくれたファンの皆さんありがとう!」とファンに感謝の意を表し、Rayとして最後の曲となる「マリンスノー」へ。

溢れ出る涙で声を震わせながら、それでも精一杯に歌唱をすると、ステージセンターに配置された階段を上りきり、静かに、そしてゆっくりとその姿は見えなくなった。

2012年2月に「sign」で鮮烈なデビューを飾ったRayは、9枚のシングルと3枚のオリジナル・アルバム、そして今年6月にリリースしたベスト・アルバム『Happy days』を残し、満員のオーディエンスに見守られる中で、惜しまれながらもその活動に終止符を打った。
彼女がシーンを駆け抜けたその鮮やかな軌跡と、残した数々の音楽たちは、彼女のファンはもちろん、アニソンを愛する大勢の人々の心に生き続けるだろう。

■Photo・2017/07/22


■Photo・2017/07/23


■セットリスト

■RAYVE FINAL #1(7/22(土)@文京シビックホール)
01 Over ride
02 twin portion
03 protostar〜あの日のワタシ〜
04 As for me
05 secret arms
06 季節のシャッター
07 告白
08 凪-nagi-(with中沢伴行)
09 ebb and flow(with中沢伴行)
10 マリンスノー(with中沢伴行)
11 lull〜そして僕らは〜(with中沢伴行)
12 Wonderful Catcher
13 ココアポット・シティ
14 baby macaron
15 Lovely storm
16 初めてガールズ!
17 やわじゃないDID!!-Catch me! To LOVEる-(with Luce Twinkle Wink☆)
18 Treasure(with Luce Twinkle Wink☆)
19 Recall
20 a-ha…!
21 I'm MONSTERちゃん
22 契-この広い広い、時空を越えて- (with 黒崎真音)
23 脳天KICK VOICE(with黒崎真音)
24 ▽km/h
25 君といた空
26 a-gain(with高瀬一矢)
27 こゆび姫(with高瀬一矢)
28 楽園PROJECT(with高瀬一矢)
EN1 sign
EN2 双翼のエトワール
EN3 My Future

■RAYVE FINAL #2(7/23(日)@文京シビックホール)
01 こゆび姫
02 告白
03 季節のシャッター
04 As for me
05 secret arms
06 凪-nagi-
07 lull〜そして僕らは〜
08 ebb and flow
09 ひかり
10 Altair
11 fragment love
12 Wonderful Catcher
13 Wonder Little Trip
14 baby macaron
15 Lovely storm
16 初めてガールズ!
17 Recall
18 I'm MONSTERちゃん
19 脳天KICK VOICE
20 a-ha…!
21 やわじゃないDID!!-Catch me! To LOVEる-
22 楽園PROJECT
23 Confession
24 ▽km/h
25 a-gain
26 星
27 キミと
EN1 sign
EN2 君といた空
EN3 My Future
WEN1 マリンスノー


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