『キャロル&チューズデイ』先行上映会オフィシャルレポート


(イベント登壇者)

 ボンズ20周年×フライングドッグ10周年記念作品として総監督・渡辺信一郎さん、キャラクター原案・窪之内英策さんを迎えアニメ史を塗り替える、全世界に向けた音楽作品と意気込むオリジナルTVアニメ『キャロル&チューズデイ』。
 去る3月30日に第1話放送に先駆けて開催された先行上映会(#1・2)&キャスト、渡辺総監督によるトークショーの模様をお届けするオフィシャルレポートが到着した。

■キャロチュー先行上映レポート

 3月30日、都内のユナイテッド・シネマ豊洲で『キャロル&チューズデイ』の先行上映会が行われた。上映会ではまず第1話「True Colors」と第2話「Born to Run」の上映が行われた。その後、キャロル役・島袋美由利、チューズデイ役・市ノ瀬加那、アンジェラ役・上坂すみれ、ガス役・大塚明夫、渡辺信一郎総監督ら5人が登壇してトークショーを行った。司会は音楽評論家の冨田明宏。

 制作の合間を縫って駆けつけた渡辺総監督が、まず「今回は音にこだわっていますので、TVで見たのではわからないぐらいの音がたくさんついています。今日はいい音で見てもらえてよかったです」と挨拶。
 大画面で鑑賞した感想を聞かれた島袋は「興奮しすぎて頭がまとまらない」といいつつ「作品を肌で感じることができた」とコメント。市ノ瀬も「“劇場映え”する作品」と話し、上坂も「うちのTVで見るなんて、申し訳ない」と賛同した。
 アフレコの様子を聞かれた大塚は、今回は渡辺総監督自らが音響面のディレクションをしていると説明。「集中しながらも楽しく収録しています。キャロルとチューズデイの2人は、最初はすごく緊張していたけれど、劇中の2人とシンクロして成長していけばいいんじゃないかと思う」とエールを送った。渡辺総監督は「ガスという役は頼りなさそうに見えて、肝心なところは仕切っているキャラクターだと思いますが、アフレコ現場でも大塚さんが、頼りになさそうにみえてちゃんと仕切ってくれています(笑)」と冗談交じりに現場の雰囲気を紹介した。
 各キャラクターの印象が話題になると、まず島袋が「サバサバしているので言葉遣いも荒いかと思ったら、『〜なのね』とか柔らかい言葉遣いも使っていて。たくましそうにみえても、ナイ・ブリックスさんの歌声が彼女の繊細さを教えてくれます。……すごくいい子なんですよ」とキャロルへの愛情を語った。一方、市ノ瀬は「音楽に対する思い、芯の強い子です。あとお嬢様ではあるけれど、あまりかっちりせず、“ググってみた”とか現代っ子っぽい言葉遣いも使うことがあるので、馴染みやすいキャラクターでした」とチューズデイの魅力を語った。
 アンジェラを演じる上坂は「彼女は、モデルからの転身のために歌手になろうとしているキャラクターで、2人とは音楽に対する動機がぜんぜん違うのがおもしろいと思いました。アンジェラは周囲のみんなに認められるため、自分のアイデンティティーを求めて歌を歌っているんだと思います」とキャラクターを分析した。
 大塚はガスについて「昔ロックバンドとして活動していたミュージシャンでしたが、それが売れなくなってふてくされて、今はだらしない生活をしている人です。でも2人に会って、死にかけていた魂に火がつきます。これから、2人をおし上げていくことに燃えていきますが、それが邪魔にならず、ちゃんと支えられるように演じられたらいいなと思います」と演じるにあたってのスタンスを説明した。
 劇中歌が英語で歌われることについて渡辺総監督は「世界で配信される作品なので、堂々と世界で通用するように、全部の歌をネイティブの人が英語で歌ってもらいたかったんです。あと、自分が洋楽の影響を受けて育ってきたので、それ(その恩)を世界に返したいという気持ちもあります」と狙いを説明した。
 最後はゲスト全員がそれぞれ、来場者にSNSなどで口コミしてくれるようアピールし、渡辺総監督が「世界に届けたいといいつつ成田につく前にコケてしまってはしょうがないので(笑)、作品を広げる一助を担ってもらえれば」と観客を沸かせつつ、作品を訴えて、トークを締めくくった。

■作品情報

TVアニメ『キャロル&チューズデイ』
2019年4月10日よりフジテレビ「+Ultra」にて毎週水曜日24:55〜放送開始(初回は25:05〜)
NETFLIXにて4月10日配信開始。2話以降は毎週木曜日配信(日本先行)

■あらすじ

人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。
多くのカルチャーはAI によって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。
ひとりの女の子がいた。
首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指してい
た。いつも、何かが足りないと感じていた。
彼女の名はキャロル。
ひとりの女の子がいた。
地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思ってい
たが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。
彼女の名はチューズデイ。
ふたりは、偶然出会った。
歌わずにいられなかった。
音を出さずにいられなかった。
ふたりなら、それができる気がした。
ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。
そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく───

■放送局・配信サービス

◆放送局
【フジテレビ「+Ultra」枠】2019/04/10より 毎週水曜24:55〜(※初回のみ25:05〜)
【テレビ西日本】2019/04/10(水)25:55〜
【東海テレビ】2019/04/13(土)25:55〜
【北海道文化放送】2019/04/14(日)25:15
【関西テレビ】2019/04/16(火)25:55〜
【BSフジ】2019/04/17(水)24:00〜
◆配信サービス
【NETFLIX】2019/04/10(水)配信開始。2話以降毎週木曜配信(日本先行)

■メインスタッフ

【原作】BONES・渡辺信一郎
【総監督】渡辺信一郎
【監督】堀 元宣
【キャラクター原案】窪之内英策
【キャラクターデザイン】斎藤恒徳
【メインアニメーター】伊藤嘉之、紺野直幸
【世界観デザイン】ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス
【美術監督】河野羚
【色彩設計】垣田由紀子
【撮影監督】池上真崇
【3DCGディレクター】三宅拓馬
【編集】坂本久美子
【音楽】Mocky
【音響効果】倉橋静男
【MIXエンジニア】薮原正史
【音楽制作】フライングドッグ
【アニメーション制作】ボンズ

■キャスト

キャロル:島袋美由利|VOCAL:Nai Br.XX
チューズデイ:市ノ瀬加那|VOCAL:Celeina Ann
ガス:大塚明夫
ロディ:入野自由
アンジェラ:上坂すみれ|VOCAL:Alisa
タオ:神谷浩史
アーティガン:宮野真守
ダリア:堀内賢雄
ヴァレリー:宮寺智子
スペンサー:櫻井孝宏
クリスタル:坂本真綾
スキップ:安元洋貴

【公式SNS】
Twtter:@carole_tuesday
Instgram:@caroleandtuesday
Facebook:https://www.facebook.com/caroleandtuesdayofficial/

(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

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